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ニュース&トピックス

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ワークショップ以外にもある!住民の声を聞く方法

弊社ではさまざまな「ワークショップ」の場に、ファシリテーターという役割あるいは企画のご相談を受けることがあります。多くの場合「ワークショップで住民参加をしたい」とおっしゃいます。でも、ワークショップという場をつくれば、多様な住民の意見を聞くことができるでしょうか?

インタビューによる意見収集

2017年にお手伝いしたM市のプロジェクトでは、これまで自治会を窓口に自治体とやりとりをしてきているが、そうした場面にでてこない人の声も聞きたい、ついてはワークショップを開催したいと相談がありました。ワークショップを開催するには、参加者を集める必要があります。そうするとやはり自治会を窓口にせざるを得なくなり、ワークショップを開催しても顔ぶれはいつもと同じとなってしまいます。
また、「誰でも参加できます」とうたっても一住民としては、わざわざ発言するのはなんとなく気が引けるというものもあります。

Go Listen !

“Go Listen”はPI(公共への参画)のなかで使われるキーワードです。待っていても人は話には来ない。多様な方の意見を知りたいのであれば、どんどん出向いて話を聞きに行く。その精神にもとづき、M市のプロジェクトでは、大学との協働により全戸アンケートとステークホルダーへのインタビュー、オープンハウスを実施し、意見をまとめました。

オープンハウスをやってみませんか?

「オープンハウス」と聞くと、建売住宅の販売?あるいは住宅メーカーというイメージがあるかも知れません。ここで紹介する「オープンハウス」はパネル展示型説明会というものです。
提供したい基礎情報などをパネルに大きく展示し、皆さんが集まりそうな場所へで向き、説明したり、対話する場です。
ただ街頭インタビューだと、なんとなく不信感もありますが、パネルが展示されていることによって、内容や趣旨が視覚的にわかり、興味のある人は読むだけでも良いといった気軽さがあります。またふだん町会・自治会活動など地域で積極的に活動していない人が、情報を知り、考え、意見を伝えるきっかけにもなります。
主催者となる自治体などにしてみれば、説明会方式で住民と対立構造のような形でやりとりするより、パネルを目の前にやりとりをすることで、対話しやすい雰囲気にもなります。
M市のプロジェクトでは、対象となる土地の前や近くのショッピングセンターで実施してみました。そうしたところ、自治会の広報のおかげもあり、地域の内外、老若男女の方が訪れ、インタビューでは聞けなかった多様な意見を得ることができました。
M市の担当者の方も積極的に説明し、いろいろな意見を聞くことができたということで、私たちのお手伝い終了後も引きつづきオープンハウス方式で意見収集しているようです。
ワークショップだけではない住民参加という点では、オープンハウスは大いに有効な手法だと改めて感じました。
もちろんオープンハウスだけやれば良いわけではありません。住民の声を聞くいろいろな手法を組み合わせて、よりよい環境づくり、まちづくりにつなげていきたいですね。

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ファシリテーターとして多くの「まちづくり」「ワークショプ」に参画するプロフェッショナル「C-ROW」

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